交通事故の被害には様々なものがありますが、その中でも大きな被害として挙げられるのが遷延性意識障害です。
まず、遷延性意識障害を分かりやすく言い換えると、一般的には植物状態を指します。
医学的には持続性意識障害や持続性植物状態とも呼ばれており、完治の症例が少ないことも被害の大きさを際立たせています。
次に遷延性意識障害の定義ですが、患者が自らの行動や意思疎通を行えないことが前提となります。
つまり、寝たきりの状態で周囲の家族や治療を担当する医師に対して、自らの意思を伝えられない状態が長く続いていると遷延性意識障害と見なされます。
交通事故の被害により遷延性意識障害に陥った場合は、脳に対する深刻なダメージが主な原因です。
脳へのダメージで生命維持を司る部分のみが機能しており、その他の生命活動が制限されてしまうのです。
いずれにしても遷延性意識障害は被害者本人だけではなく、看病する家族にも大きな負担になりますので、適切なアフターケアを得られるようにしましょう。
遷延性意識障害と診断されたら交通事故の遷延性意識障害に強い弁護士に相談をおすすめします。